指定校推薦の学生が“退学急増”…その理由とは?年内学力入試導入の裏にある大学の危機

「指定校推薦で入ったのに辞めてしまう学生が急増しているらしい…」
そんな声が大学関係者の間で広がっています。

今や大学の選抜制度は大きな転換期。とくに「指定校推薦=安定した進学ルート」という常識が揺らいでいる今、その裏で何が起きているのか。さらに、「年内学力入試」導入という新たな流れが大学選び・受験生の戦略にも大きく影響を与えそうです。


目次

📉 退学者が急増中…指定校推薦に何が起きているの?

文部科学省のデータや各大学の報告によると、指定校推薦で入学した学生の退学が急増しています。
2020年度と比べて2024年度は退学者が145%にも増加しており、大学側も深刻な問題と捉え始めています。

一方で、一般選抜(学力試験を経た入試)で入った学生の退学者数は大きな変化がなく、指定校推薦組の“学力・意欲のミスマッチ”が原因とみられています


🤔 どうしてそんなに退学者が増えているの?

① 推薦枠の拡大と“基準緩和”

近年、大学側が定員確保を優先して推薦枠を大幅に拡大。一部の高校では「希望すればほぼ誰でも推薦できる」状態になっており、学力や学習習慣が未熟なまま大学に進学してしまうケースが目立ってきました。

② 評定平均の“インフレ”

2020年から、調査書の評価項目に「主体的に学習に取り組む態度」が追加され、実際の学力より高く評定される生徒が増加。その結果、「評定4.0以上」などの指定校推薦の条件を満たしていても、学力が追いついていない学生の入学が増えています


💥 大学にとっても危機的状況

退学者が多くなると、大学には大きなダメージがあります。

  • 在学生のレベル低下 → 授業運営の難化
  • ブランドイメージの低下 → 志願者数の減少
  • 文科省からの補助金評価にも影響

つまり、大学にとっても“学生の質”は死活問題なんです。


🎓 年内学力入試ってなに?なぜ注目されているの?

こうした背景から、今多くの大学が注目しているのが「年内学力入試」。

これは、従来のAOや推薦型入試に“学力試験”を組み込んだ新しい制度です。
文科省が2025年度から認可を進めており、すでに東洋大学や関西学院大学などが導入を始めています。

たとえば東洋大学の入試では、基礎学力テストが200点、小論文や調査書が10点ずつと、ほぼ“学力重視”の配点になっています。


✅ 関西学院大学などは推薦枠縮小へ

大学側も本気です。
たとえば関西学院大学では、2020年度には全入学者のうち指定校推薦は44%を占めていましたが、2024年度には一般選抜を54.3%にまで拡大

つまり、「学力で勝負する学生がほしい」という大学の意向が明確になっています。


📌 まとめ:大学進学も“中身”が問われる時代へ

これまで「指定校推薦=安定」と思われてきましたが、今は違います。
高校の評定だけでは測れない「学力」「学びへの意欲」が求められる時代になってきました。

そして、大学も“数”ではなく“質”で学生を選ぶ動きが加速中。
指定校推薦でも“ちゃんと学べる力があるか”が問われる時代に突入しているのです。


「楽して進学」はもう通用しない時代。
それでも、しっかり準備して、しっかり学べる環境を選ぶことで、大学生活は確実に実りあるものになります。


※出典・参考:

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